ワンネスな生き方
< 魂ってなに? >
以下はWikipediaからの引用です。
霊魂(れいこん、英:SoulもしくはSpirit)は、肉体とは別に精神的実体として存在すると考えられるもの。肉体から離れたり、死後も存続することが可能と考えられている、体とは別にそれだけで一つの実体をもつとされる、非物質的な存在のこと。人間が生きている間はその体内にあって、生命や精神の原動力となっている存在、人格的・非物質的な存在。個人の肉体や精神をつかさどる人格的存在で、感覚による認識を超えた永遠の存在。
Wikipediaでは魂は1個で人間が生きてる間は肉体に入っていると書かれていますが、それなら「魂」は輪廻転生で経験した情報を持ったまま私達の肉体に宿っているはずですので、その情報を引き出せないのは何故だろう?と疑問に思いませか。
その疑問を解決してくれるのが神道における「一霊四魂(いちれいしこん)」の考え方です。この「一霊四魂」の考え方を知れば、物質界の自分と意識界の自分と魂の相関図がよく理解できます。
< 一霊四魂(いちれいしこん)とは >
「一霊四魂」は幕末の神道家の本田親徳によって確立された霊魂観です。
神や人には荒魂(あらみたま)・和魂(にぎみたま)・幸魂(さきみたま、さちみたま)・奇魂(くしみたま)の四つの魂があり、それら四魂を直霊(なおひ)という一つの霊がコントロールしているという考え方です。和魂は調和、荒魂は活動、奇魂は霊感、幸魂は幸福を担うとされています。
< 一霊四魂の概念図 >

四魂の機能
勇 : 荒魂(あらみたま)
前に進む力。勇猛に前に進むだけではなく、耐え忍びコツコツとやっていく力でもある。行動力があり、外向的な人は荒魂が強い。
親 : 和魂(にぎみたま)
親しみ交わるという力。平和や調和を望み親和力の強い人は和魂が強い。
愛 :幸魂(さきみたま、さちみたま)
人を愛し育てる力。思いやりや感情を大切にし、相互理解を計ろうとする人は幸魂が強い。
智 :奇魂(くしみたま)
観察力、分析力、理解力などから構成される知性。真理を求めて探究する人は、奇魂が強い。
< 四魂のバランス >
四魂は荒魂(あらみたま)と和魂(にぎみたま)、幸魂(さきみたま)と奇魂(くしみたま)と対称の魂によりバランスが保たれています。四魂のバランスは人間形成の大切な要素となっています。もし、四魂のうち何れかの魂が抜きに出で力を持った場合、人間形成に問題点が生じてしまいます。
勇(荒魂)が力を持ち過ぎた場合
日本神話における須佐之男命(スサノオ)の傍若無人の振る舞いに見て取れるように、本能の赴くまま身勝手な行動をする、権力をかさに着て相手に圧力を掛けるなど、自らの行動を顧みない人になります。近年ではパワハラやセクハラなど相手の感情を無視した行動をとる人はこのタイプです。
親(和魂)が力を持ち過ぎた場合
人から影響を受けやすく多数意見に便乗します。他力本願のため、自分の意見を持たず、自ら選択した行為でさえ人に流されだけと考える様になり、自己責任を取ろうとしません。近年ではネット上で人を叩くとか、他人に便乗して炎上を起こすとか、考え無しに集団の一員に直ぐ加わる人がこのタイプです。
愛(幸魂)が力を持ち過ぎた場合
理性より情に執着するため論理的な思考が麻痺します。どんな情に執着するかにより人生が大きく左右されます。理性が働かなくなるため、自らの決断で執着を手放す事が難しく病的にまでのめり込んだり、気付かないうちに犯罪に至ったりします。
近年では何かの依存症になったり、ストーカー行為などをしてしまう人はこのタイプです。
智(奇魂)が力を持ち過ぎた場合
知識の探求のみに明け暮れ人に対する興味を失います。人間味が希薄になり相手には冷淡な印象を与えます。常に知的技巧に頼るため、相手を値踏みし、自分より知識の無い相手と分かると見下します。近年では偽装や巧妙な詐欺行為やハッカーなどをしてしまう人はこのタイプです。
通常は対称の魂が互いに影響を与えながら成長するために、上記の様な人間形成の歪みはおきません。もし、四魂の何れかに歪みを感じたら、対称の魂を成長させる事で、その歪みは解消されます。
< 自分と魂の相関図 >
下記の図を参照して頂ければ「物質界の自分とそれに繋がる四魂」と「意識界の自分とそれに繋がるー霊」の関係を理解できます。
物質界の自分と繋がる四魂(しこん)は、私達がこの地上に誕生するときに初期化される部分の魂です。
意識界の自分と繋がる直霊(なおひ)は、魂のデータベースとして機能し、輪廻転生での経験を蓄積する部分です。「ひとつであること」に戻れるまで経験データが蓄積され続けます。物質界の自分と繋がる四魂をコント―ロールする役目も果たしています。
アセッション(次元上昇)により、直霊と四魂がしっかり連結します。それまでは直霊のコント―ロールは微力で、四魂の何れかが暴走した場合、その暴走を抑える事は難しいのです。
私達は四魂の何れかが暴走しないように、四魂のバランスを取りながら、四魂を成長させ自らの霊性を高める必要があります。
